えっ、ことし 科学で最も重要な成果は「重力波」

アメリカの科学雑誌「サイエンス」が選ぶ、ことしの科学の分野での最も重要な成果が発表され、宇宙空間にできたゆがみが波となって伝わる「重力波」の観測に初めて成功したことが選ばれました。サイエンスは毎年この時期に、1年間の科学の分野での最も重要な成果やニュースを「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」として発表しています。

ことしは、アメリカにある「LIGO重力波観測所」の国際研究チームが重力波の観測に初めて成功したことを選び、22日、発表しました。

重力波は、物理学者のアインシュタインが100年前に一般相対性理論の中で予言した現象で、サイエンスは「アインシュタインの予言を証明し、極めて小さな波を長年追い求めてきた旅を締めくくった」としています。そのうえで、重力波の観測をさらに進めることによって、ブラックホールの誕生の瞬間を直接観測できるようになるなどと期待されていることから、「新たな分野を切り開き、科学の風景を変えた」としています。

一方、ウェブサイトでの投票では、ヒトの受精卵を、これまで限界と考えられていた7日間を超え、13日間体外で培養したイギリスなどの研究チームの成果が、最も多くの票を集めました。これについては、不妊治療の研究などが進むと期待される一方、受精卵の中で体の器官が形成され始める時期に近づくことから、倫理面での議論を呼び起こしているとしています。