えっ、住民対象に全国初のマダニ抗体調査
マダニが媒介する感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は発熱や腹痛などの症状が出て、重症化すると死亡することもあります。おととし国内で初めて感染が確認され、先月までに西日本を中心に全国で44人が死亡していますが、確立した治療方法はまだありません。調査は東京の国立感染症研究所と愛媛県立衛生環境研究所が、患者が発生している愛媛県内の7つの市と町で農業や林業に携わっているおよそ700人を対象に行っています。このうち、愛媛県伊予市で行われた調査には29人が参加し、1日の屋外作業の平均時間や、ペットの飼育歴、治療中の病気などを回答する問診票を提出したあと、マダニにかまれた人にできるウイルスの抗体があるかどうかを調べるため採血を受けました。感染者への調査以外で一定の地域の住民を対象にこうした調査が行われるのは、全国で初めてだということです。