ほぅ、高齢者の薬 副作用防止へ手引書作成

高齢者の中には複数の薬を日常的に飲んでいる人が少なくありませんが、薬の副作用と見られる症状をおこす人が後を絶たないことから、日本老年医学会などが注意点をまとめた手引書を作成しました。手引書を作成したのは日本老年医学会と日本医療研究開発機構のグループです。それによりますと、75歳以上の高齢者のおよそ4人に1人が7種類以上の薬を飲んでいますが、高齢者は若い人に比べ薬が体内にとどまりやすいため薬が6種類以上になると副作用を起こす人が増えるということです。副作用で多いのはふらつきや転倒で、転倒による骨折をきっかけに寝たきりになって認知症を発症したりするおそれがあると指摘しています。

こうしたリスクを下げるために手引き書では、まず自己判断で薬を中断しないこと、かかりつけの医師に薬の量や数について相談し優先順位をつけることなどを呼びかけたうえで、不眠症やうつ病の薬など17タイプの薬をふらつきや転倒をおこしやすい特に注意が必要な薬として挙げています。

手引書を作成した東京大学病院老年病科の秋下雅弘教授は「高齢者ほど気をつけなくてはいけない薬が多い。かかりつけの医師と相談し、自分にあった薬物療法を見つけてほしい」と話しています。この手引き書はインターネット上でも見ることができます。