ほう、「スーパームーン」 最も大きく満月が見える

14日夜、月と地球がことし1年で最も近づくことから、ことし最も大きな満月になる「スーパームーン」となります。気象庁によりますと、14日夜は全国的に雨や曇りのところが多くなる見込みですが、東北や北海道、それに沖縄県のそれぞれ一部で晴れ間が広がりそうです。月は地球の周りを、ややだ円になった軌道で回っているため、月と地球はおよそ27日周期で近づいたり遠ざかったりしています。このため、満月の見かけの大きさは1年を通して変化していて、その中でも特に大きく明るい満月は、天文学の用語ではありませんが、一般に広く「スーパームーン」と呼ばれて親しまれています。

国立天文台によりますと、14日は、およそ27日に1度、月と地球が近づく日で、さらにその距離は、ことし1年で最も短いおよそ35万6500キロになるということです。これは、月と地球の平均距離のおよそ38万4400キロより2万7000キロ余り短くなります。また14日は、およそ1か月に1度、地球から見て月と太陽がちょうど逆の方向に来る日で、「満月」となります。こうした条件が重なることから、14日夜の月はことし1年で最も大きな満月になるということです。

14日夜の満月を、ことし最も小さな満月となった4月22日と比べると、見かけの直径はおよそ1.14倍になり、見かけの面積と明るさはいずれもおよそ1.3倍になります。

国立天文台によりますと、月が地球に最も近づくのは午後8時21分で、その後、午後10時52分に月が完全に満ちた状態になるため、こうした時間を中心に、特に大きく明るい月が見られるということです。

気象庁によりますと、14日夜は、気圧の谷の接近に伴って全国的に雨や曇りのところが多くなる見込みですが、東北や北海道、それに沖縄県のそれぞれ一部で晴れ間が広がりそうだということです。

「68年ぶりの近さ」も差はわずか

ことし最も小さな満月となった4月22日は、地球から見て、月がだ円の最も遠い位置にあります。このため、月と地球の距離はおよそ40万6250キロと、平均の距離よりも2万1000キロ以上遠ざかっていました。

これに対し、最も大きな満月となる14日夜は、地球から見て、月がだ円の最も近い位置にあります。このため、月と地球の距離は、およそ35万6520キロと、平均の距離よりも2万7000キロ余り近づき、4月22日よりもおよそ5万キロ近づくことになります。

また、14日夜の満月は、満月としては、昭和23年1月におよそ35万6490キロまで接近して以来、68年ぶりの近さとなります。

ただ、国立天文台によりますと、14日夜のような満月の接近は、毎年のように起きていて、例えば、去年最も大きな満月となった9月28日は、およそ35万6880キロまで近づき、今回との差はわずか360キロほどだということです。

一方、地上にいる私たちと月との距離は、地球の自転によって、一日中大きく変化し続けていて、東の空から昇り始めたときより、南の空に来たときのほうが、およそ6000キロ近づくことになるということです。

このため、国立天文台では「去年最も大きかった満月」と「68年ぶりの近さとなる今夜の満月」とでは、見かけの月の大きさにはほとんど違いがないくらい、わずかな距離の差しかないとしています。

国立天文台の山岡均准教授は「今回は、ふだんの年より月との距離が数百キロ近くなりますが、もともと私たちと月との距離は、ひと晩でおよそ6000キロも変化しています。宇宙の中での月や地球、そして私たちの動きに思いをはせながら、月を見上げてもらえればと思います」と話しています。

「スーパームーン」前夜の月は

「スーパームーン」まであと1日となった13日夜、東京では雲の多い天気となりましたが、雲の切れ間からふだんより大きく明るくなった月が現れたほか、薄雲越しに月が透けて見えるときもありました。

東京・港区の東京タワーの近くでは、東京タワーと並んで見える月をスマートフォンで撮影する人の姿も見られました。

友人との旅行で東京タワーを訪れた大阪・堺市の20代の女性は「あすがスーパームーンだと知っていましたが、東京タワーを見上げたら、月がちょうどいい感じに並んでいたので、撮影しました。ふだんは月を意識して見ることがあまりありませんが、きょうの月は明るいなと思いました」と話していました。

NHKが静岡県御前崎市に設置しているカメラでは、13日午後5時50分ごろ、駿河湾の上空に月が見えました。海面に反射する月の光が光の道のように見えることから、地元の人たちの間では「月の道」などと呼ばれているということです。13日は月の大きさに大きな違いは見られませんでしたが、ふだんよりやや明るく感じられました。

同じころ、NHK静岡放送局の屋上に設置しているカメラからも、市街地の上空に明るく輝く月を見ることができました。

富士山のふもとの静岡県富士宮市では、山頂と月が重なる様子を撮影しようと、アマチュアカメラマンがチャンスを狙いましたが、その直前の午後5時ごろには富士山の山頂が雲に覆われて、月を見ることができませんでした。