月別アーカイブ: 2016年7月

ほう、「人は相手のほおで年齢を推測」研究成果を発表

大手化粧品メーカーの関連会社は、人は相手のほおにできるスジなどから年齢を推測しているとみられるという研究成果を発表しました。

これは大手化粧品会社、「ポーラ・オルビスホールディングス」の関連会社が記者会見をして発表したものです。

研究では「人が顔のどこを見て年齢を判断するのか」について、20代から60代までの女性についてさまざまな表情の顔を見せて印象を聞き、その際に顔のどこに視線が行くのかを調べました。

その結果、年齢を推測する際、目元に加えて顔の半分を占める「ほお」をよく見ていることが分かりました。さらにほおの皮膚を調べると、60代の女性は20代の女性より伸縮性が悪く、顔の表情が変わるときにスジをつくることが分かりました。

このため研究では、人は相手のほおをよく見て年齢を推測していて、伸縮が悪くなり、ほおの皮膚にできるスジが老けた印象を与えるのではないかとしています。

見た目の若さを保つためには、これまで皮膚のシミやたるみなどの対策が注目されていましたが、今後は「ほお」の若さを保つ研究にも力を入れたいとしています。

ポーラ化成工業の黒住元紀研究員は、「ほおの皮膚の研究を進め、老けた印象を与えないための化粧品の開発やメークの方法を提案していきたい」と話していました。

おぉ、NASA探査機 5年かけて木星到達 起源に迫るか

太陽系で最も大きな惑星、木星の起源に迫ろうというNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機「ジュノー」が日本時間の5日昼ごろ、およそ5年の飛行の末、木星に到達し、今後木星の詳細を調べることで太陽系の成り立ちの解明につながるか注目されています。木星に到達したのはNASAの探査機「ジュノー」で、2011年8月に打ち上げられてから、およそ5年をかけて木星に向かっていました。

アメリカ・カリフォルニア州にある管制室では日本時間の5日午後0時53分ごろ、ジュノーがエンジンを噴射して飛行速度を落とし木星の軌道に入る作業を予定どおりに完了したことを示す信号を受信すると、大きな歓声が沸き起こりました。

木星の軌道に探査機が入ったのは1995年の「ガリレオ」以来2機目で、「ジュノー」は紫外線やマイクロ波などを観測する装置を使って巨大なガスの固まりとも言われている木星の内部の構造などをより詳細に調べ、木星の起源に迫るとしています。

ジュノーは今後1年半余りにわたって木星の軌道を回りながら、上空高度5000キロと、過去の木星探査機の中で最も木星に接近して観測を行います。

NASAによりますと、木星は太陽系が出来上がるとき最初に誕生した惑星と考えられ、その起源に迫ることで、太陽系の成り立ちを解き明かすことにもつながると期待されています。

夢がありますね!

えっ、「オゾン層に回復の兆し」 米研究グループ

有害な紫外線を遮る南極上空のオゾン層が破壊され、穴があいたような状態になるオゾンホールの面積が、過去15年間で400万平方キロメートル余り縮小し、オゾン層が回復する兆しを見せているとする研究結果を、アメリカの大学などのグループがまとめました。これは、アメリカのマサチューセッツ工科大学や、イギリスのリーズ大学などの研究グループが、30日付けのアメリカの科学雑誌「サイエンス」で発表したものです。

有害な紫外線を遮るオゾン層は、1980年代以降、冷蔵庫などに使われていたフロンガスなどの排出によって破壊が進み、1987年に採択された「モントリオール議定書」を受けて、各国がフロンガスなどの排出規制を強化するなど、オゾン層を保護する取り組みが続けられてきました。

研究グループは、オゾン層の変化を調べるため、南極上空のオゾン層が破壊され穴が開いたような状態になるオゾンホールの状況を、日本の昭和基地や人工衛星などから得た観測データをもとに解析しました。

その結果、1年のうちでオゾンホールの面積が最大に近づく9月のデータを比較した場合、ピークだった2000年から去年までの15年間で400万平方キロメートル余り縮小していたということです。

これについて研究グループでは、「世界が正しい道を進むことで、地球が回復に向かうのを確かめることができた」として、オゾン層が回復する兆しを見せていると結論づけています。