月別アーカイブ: 2016年1月

えっ、E型肝炎の患者 去年最多の200人超

おう吐やけん怠感などの症状が出て、最悪、死に至ることもある「E型肝炎」の患者が去年1年間に200人を超え、平成15年に統計を取り始めて以降最も多くなったことが分かりました。E型肝炎は、動物の生肉を食べることなどで起きるウイルス性の感染症です。おう吐やけん怠感などの症状が出で通常1か月ほどで治りますが、妊婦や、免疫力が低下した人の場合症状が急激に悪化し、最悪、死に至ることもあります。

国立感染症研究所によりますと、去年1年間に全国の医療機関から報告された患者の数は212人で、平成15年に統計を取り始めて以降、最も多くなりました。都道府県別では、北海道が41人と最も多く、次いで東京都が39人、千葉県が17人、神奈川県が12人、群馬県が11人などとなっています。

原因の1つと考えられている豚肉の生肉については、厚生労働省が去年6月から飲食店での提供を禁止するなどの対策を取っています。国立感染症研究所の石井孝司室長は「妊婦や免疫力の低下している高齢者は特に注意が必要だ。豚肉などを調理する際は十分加熱してから食べるようにしてほしい。また生肉を触ったはしや皿で食事をすることは避けてほしい」と話しています。

凄い、ニュース詳細iPS細胞でヒトの耳の軟骨 作成に成功

iPS細胞を使って実物とほぼ同じ大きさのヒトの耳の軟骨「耳介軟骨」を作り出すことに東京大学などのグループが成功しました。iPS細胞を使って立体的な軟骨ができたのは、初めてだということです。iPS細胞を使って立体的な軟骨ができたのは初めてだということで、鼻の軟骨や老化によって破損した膝の軟骨を作りだ出せば、さまざまな病気やけがの治療にも応用できる可能性があるとしています。

えっ、おたふくかぜ 全国的な流行の兆し

流行性耳下腺炎、いわゆる、おたふくかぜの患者が増えていて、国立感染症研究所は「全国的な流行の兆しがある」として手洗いやワクチンの接種など、対策の徹底を呼びかけています。およそ4年に1回の周期で流行を起こすと考えられていて、定点当たりの患者数が1人を超えたのは平成23年7月以来だということです。

都道府県別にみますと、佐賀県で5人、宮崎県で4.23人、石川県で3.31人、沖縄県で3.21人、山形県で2.5人などとなっています。

国立感染症研究所の砂川富正室長は「去年から患者が増加していて全国的に流行する兆しがみられる。春から夏にかけ患者数が増える傾向があるので今後、注意が必要だ。手洗いやうがいなどの基本的な対策のほか、ワクチンの接種などもしてほしい」と話しています。

何故、原因不明の体のまひ 子ども中心に全国で66人に

去年の夏以降、原因不明の体のまひを訴える子どもが相次ぎ、一部から「エンテロウイルスD68」が検出された問題で、体のまひを訴える患者は26の都府県で5歳以下の子どもを中心に66人に上ることが分かりました。国立感染症研究所は、体のまひの程度や治療によって改善したかなど、詳しい実態調査を始めることになりました。この問題は、去年8月以降、発熱やせきなどの症状のあと、原因不明の体のまひを訴える子どもが相次いで見つかったもので、一部から「エンテロウイルスD68」が検出され、その関連が疑われています。

このため国立感染症研究所などの研究グループは、体のまひの程度や治療によって改善したのかなど、詳しい実態調査を行うことになりました。研究グループでは、患者の中には、治療によって症状が改善した人もいることから、今月いっぱい情報を収集し、今年度中に治療方法についての検討をまとめたいとしています。

えっ、インフルエンザ 全国的な流行期に

国立感染症研究所によりますと、今月10日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週の2倍以上に増えて9964人となりました。この結果、1医療機関当たりの患者数は2.02人と流行開始の目安とされる「1」を超え、国立感染症研究所は、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと15日、発表しました。インフルエンザの流行期入りの発表が年明けにずれ込んだのは9年前の平成18年から19年にかけてのシーズン以来です。都道府県別の患者数をみますと、沖縄県が8.19人、秋田県が7.85人、新潟県が5.73人、北海道が4.84人、千葉県が2.49人などとなっていて、すべての都道府県で前の週より増加しました。

千葉 市原の地層で「千葉時代」採用される

千葉県市原市にある、およそ77万年前の地層が「更新世」と呼ばれる時代の一時期を示す世界の代表的な地層に選ばれるかどうか、ことしの秋にも国際会議で決まる見通しです。選ばれれば、この時期が「千葉時代」を意味する「チバニアン」と名付けられる見込みで、地質学上の時代名に日本の地名が初めて採用されるか注目されます。