むくみ

むくみとは?

◦日本人の女性の半数が、悩む。

◦3種類のむくみ
⓵足むくみ ⓶顔むくみ ⓷内臓むくみ

足のむくみ

◦原因
肉や魚を食べないと、タンパク質が不足し体内の水を、回収できなくなりむくんでしまう。
足のむくみは、男女に関係なく必然的に起こる現象、2時間くらいじっとしていると、足の毛細血管から出た水分が戻ってこなくなる。

◦チェック法
足のすねを5秒間押し、くぼみが5秒経っても戻らなければ、むくみあると判断する。

◦正常なむくみとは?
むくみは十分な睡眠を取れば解消する。
ただ、朝チェックをしてむくんでいたら、病気のサインの可能性があるので要注意。
健康な場合は、血管からしみ出した水分が静脈とリンパ管に戻る。足の周りの筋肉がポンプになる。
長時間じっとしている場合、足の周りの筋肉が動かない。血管と細胞の間に水分が溜まりむくむ。
⇒はり・きゅう・あん摩・マッサージ・指圧施術適応

◦危険なむくみ
血栓で、むくんでいる場合は要注意。(片足むくみ)
⇒上記は医療機関へ

◦両足のふくらはぎに、痛みがでるポイントがある。
◦両足の体温を手の甲で確認。(熱をもっているか?)

1、蜂窩織炎
バイ菌による炎症。(炎症反応CRP正常0,3以下)

2、下肢静脈瘤
脚が腫れ変色・痛みなどを引き起こす病気。
(弁が壊れ血液が逆流し静脈がふくらむ。)
血液がうっ滞⇒血管から水分が漏れるむくむ
足のむくみ+重だるさ=下肢静脈瘤

◦下肢静脈瘤になりやすい要因
⓵立ち仕事
⓶家族歴
⓷妊娠・出産経験

特徴
ふくらはぎの圧痛
ふくらはぎの真ん中あたりを押す・もむと痛みがでる。

3、リンパ浮腫
リンパ液とは、血液の老廃物の一部を運ぶ。
静脈の流れが悪化⇒リンパ管の流れ悪化⇒リンパ液が漏れ出す

◦静脈不全とリンパ浮腫を見分けるための方法は?
両足の皮膚をつまむ触診
静脈不全だけならば⇒つまみやすい
リンパ浮腫では⇒つまみづらい

甲状腺によるむくみ

◦甲状腺の働き
甲状腺(5㎝ほどの臓器)
全身60兆の細胞に必要な甲状腺ホルモンを作る。

◦甲状腺ホルモンの不足
(細胞がヒアルロン酸の片づけをしなくなる)
(古くなったヒアルロン酸が溜まり内臓がむくむ)

普通のむくみとの区別のしかた

普通のむくみ⇒へこむ
むくみモドキ⇒へこまない(甲状腺機能低下)

治療法

薬物療法⇒医療機関へ
(甲状腺ホルモン剤)

症状

◦女性に多い
(関節痛、極度の冷え、心機能低下、発汗減少、乾燥肌、便秘疲労、声がかれる、うつ状態、抜け毛)

原因

◦自分の免疫が甲状腺を傷つける。

むくみ

◦足がむくみやすい
静脈の流れが重力の影響を受けるため。

◦足を動かさない事が、静脈の流れを悪くしている
静脈の流れを良くするものが、ふくらはぎ(下腿三頭筋)の筋肉(筋ポンプ)収縮する事により静脈を圧迫し血流を速く押し流す。

◦むくみの予防法
塩分摂りすぎ血中の塩分濃度を一定に保つため、血液量が増加しむくみにつながる。

◦病的なむくみ:水分や塩分を溜め込んで体液量が増える。

◦生理的なむくみ:体液量は変わらず体液が特定の場所にかたよる。

◦見分けるポイント
⓵病的なむくみの場合は、体重が増加することが多いため普段から自分の体重を量りチェックする事が大切。

⓶むくみを解消させるためには筋肉を動かす事が大事、それによって静脈とリンパの流れを改善する。

⓷顔・足がむくんでいるからといって、その部分だけやってもダメ、全身の筋肉を動かす事が大切。

足のむくみの解消法

⓵弾性ストッキングの着用
◦医療用の弾性ストッキング
◦ドラッグストアなどにある段階圧力設計ストッキング
他のストッキング見分け方(血行を促進・段階着圧設計と明記してあるものを選ぶ)

⓶足の筋肉を動かす(筋ポンプ)
つま先立ち体操(ふくらはぎの筋肉を動かすことで、筋肉を収縮させ血液を上にあげる)
IMG_0226 (417x500)
1、肩幅くらいに足を開く。
2、親指の付け根を意識してつま先立ち。
3、小指側に重心が傾かないよう注意。
※20回・1日・2セット(腓骨筋群を鍛える)

この運動に手足のグーパー運動で毛細血管を復活させる=血流をアップさせる。
※1日・20回~30回・朝・昼・晩に分けて行うと良い。

⓷腹式呼吸(呼吸ポンプ)
1、4秒かけて、ゆっくり息を吸う。
2、6秒かけて、ゆっくり息を吐く。
※この呼吸を、1セット・6回・1日・3セット
息を吸うと横隔膜が下がり、腹部に圧力がかかるため静脈やリンパ管が押される。
息を吐くと腹部の圧力が弱まり、血液やリンパ液が勢いよく流れ、足の水分を引っ張り上げる。

※さらに効果的な方法(1日・数回)
筋ポンプ+呼吸ポンプ

⓸リンパマッサージ
血管から漏れた水分の中に、老廃物や細菌などの有害な物質がたくさんあります。この有害物質をアルブミンというタンパク質成分が吸着してくれる。しかし、有害物質を吸着したアルブミンは静脈の壁を通過することはできません。そこでリンパ管を通って回収されます。リンパ管の流れが悪いと、細胞に老廃物が溜まりだるくなり、また疲れやすくなる。

◦リンパとは?
毛細血管から出た水分が流れるところ。

◦むくみとは?
血管から漏れ出したリンパ管の流れが滞るとむくみの原因になる。
静脈やリンパの流れが悪くなり、毛細血管から水分がしみ出した状態。

◦リンパの流れが悪くなるとどうなるか?
アルブミンという物質に疲労物質をくっつけて掃除する。だからリンパの流れを良くすることで、体がとてもキレイになる。
アルブミンが増えると、免疫力がアップする。

◦アルブミンを増やす方法は?
乾布摩擦(あん摩・マッサージ・指圧でいうところの軽擦)
1、手の甲をなでるように(なるべく早く動かす)
2、手首から肘の内側
3、肘から脇の下・同じ要領で反対側
4、お腹の下
5、胸のあたり
6、背中の下から上へ
7、斜めに背中の上の部分

⓹心臓より上に足を置く

⓺適切な水分補給

⓻食べ物による改善法
(カリウムの塩分排出効果)
◦豆類(枝豆、豆腐)・アボカド・キュウリ・海藻類

⓼ふくらはぎパンパン法・10分間
1、両膝を立てた状態で、ふくらはぎを両手で挟むように手のひらで強めに叩く。
2、ふくらはぎの裏側も拳で叩く。

⓽貧乏ゆすり10分間(筋ポンプ)
かかとではなく、つま先を上下させるのがポイント

⓾ドライアー温風あたため10分間
あまり近づけ過ぎず、心地よい温かさをキープ

⑪青竹ふみ・10分間(筋ポンプ)
つま先を床につけたまま、かかとを上下させる。

顔のむくみ

正常な場合は、朝起きて時間が経過すると、自然に戻る。
下半身に溜まった水分が横になることにより顔に流れてしまうため
(うつ伏せで寝ると特に顔に水分が溜まりやすい)
◦原因
・冬の運動不足
・春先の寒暖差
・塩分の摂りすぎ(体内の塩分濃度を下げようとし必要以上の水分を取り込む⇒むくむ)
・うつ伏せに寝る(体内の水分は重力に従って下にたまるうつ伏せに寝ると顔がむくむ)

◦対処法
・干しぶどう(カリウムが豊富⇒カリウムがナトリウムを排出、体内の水分代謝⇒良くする)
・ぬるま湯で洗顔(顔全体の血行⇒促進され、余計な水分⇒排出)
・ウンパリ体操
ウ(口をとがらせ目を大きく見開く)
ン(顔が中心に集まるイメージ、口角を上げるのがポイント)
パ(驚いた顔を作り顔の筋肉の緊張を解放する)
リ(口角を上げ、笑顔を作る)
※1セット・10回~20回(間隔を空け・3セット行う)

むくみに潜む病気

◦寝ると治るむくみは心配ない、1週間以上続くと病気のサイン。

⓵腎不全
身体の中の水分や塩分の量を調節する。その働きが悪くなるとむくみがや尿の泡立ちにつながる。
足のむくみ+体重の急激な増加(1週間に5kg)+尿の泡立ち=腎不全

⓶心臓病
仰向けに寝る事で肺に血液が溜まり咳込む。(夜の咳込み)
足のむくみ+咳+動悸・息切れ=心臓病

⓷肝臓の病気
肝臓の機能低下⇒水分を保持するアルブミンが減少、血管から水分がしみ出しむくむ。
脚のむくみ+お腹のむくみ=肝臓の病気

⇒⓵⓶⓷ともに医療機関へ

別)むくみ
◦体を構成する組織の中に水分が過剰にたまってしまう状態。
◦特に湿度が高い梅雨時は汗が蒸発しにくく体内に水分が溜まる。
◦リンパは体内の老廃物などを運ぶ体液。(リンパの水分回収量は約1割、残りの9割は静脈が回収、ですからむくみ解消で重要なのは静脈)

◦梅雨むくみ解消法
(水分の飲みすぎてもむくまない、逆に脱水症状で水分不足になると細胞自体が、排出すべき水を外に出さないため水をため込むため、むくみを引き起こしてしまう。)
対処法
こまめに水分補給を、水を飲む行為じたい、自律神経を整えて血流を良くする。
(飲む量の目安1日・1,5ℓ)

◦体がむくむと足が臭くなる
(むくみが出やすい人は水と一緒に老廃物の流れもとどこおっているため、老廃物の1つアンモニア臭が汗として出てしまう。)
対処法
太ももの付け根を数分間たたく

◦お風呂の入り方
熱めのお風呂に長く浸かると交感神経を刺激して血管を収縮させてしまう。
  ⇓
血流が悪化して逆効果
対処法
39℃程度の湯
  ⇓
副交感神経を刺激
  ⇓
血流促進(15分程度)

◦塩分の摂り過ぎはむくむ
対処法
昆布(余分な塩分を排出するカリウムが多く含まれている。)
きざみ昆布7g摂れば成人女性が摂取しなくてはいけない1/3が摂取できる。

◦気圧の変化
自律神経のバランスが崩れる。(余分な水分をうまく回収できず、むくむ)

◦むくみやすいのは体の皮膚の薄い部分
(上まぶた・足の甲・すね)皮下組織が少ない部分は水分が溜まる余裕がある。

むくみ改善法⇒静脈の流れを良くすること

◦足のむくみ予防法
足首を伸ばしたり曲げたり
同じ姿勢で長時間⇒20分にごとに10回

◦顔のむくみ
うつぶせ寝(上まぶたなどに水が溜まりやすい)
解消法
顔の筋肉のストレッチ
  ⇓
笑った顔は表情筋を大きく動かすことになる